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あれっと思った話

 市の広報誌に,廃油から石けんを作るという記事がありました。
 その中で,「あれっ!」と思ったことがありました。

 廃油石けんは,良くある話で,油をそのまま捨てるとCODを上げるので,使える物にするという発想は悪くないです。
 しかし,油を石けんにするには,アルカリ性の水溶液と反応させなければなりません。
 水と油ですから,それをうまく混じり合わせるのにアルコールや洗剤など,界面活性剤を加えます。
 そして,加熱してかき混ぜます。
 この時注意しなければならないのは,かき混ぜている液がはねたりして皮膚に触れないようにすることです。
 温度の高いアルカリ性の水溶液は,タンパク質をとかすはたらきが大きいからです。

 広報誌には,その石けんづくりの時にEM菌を入れるので,環境浄化にも役立つことが期待されるという話がありました。

 どんな生物が,高温のアルカリ性の水溶液の中で生き残れるというのでしょう。
 タンパク質でできてない細胞って,あるのでしょうか。
 菌類,細菌類ぐらいの大きさの物が,高温のアルカリ性の水溶液中でダメージを受けずに生き残るとすれば,これはノーベル賞級の大発見だと思います。

 市の広報誌としては,説明してくれた人の話を載せたのだと思います。私のように,突っ込みを入れる事はしなかってのでしょう。こういう立場は理解できます。

 アルカリ性の水溶液のはたらきは,もっと広く知られるように教育されると良いと思います。
 私は,中学生に,水酸化ナトリウム水溶液やアンモニア水溶液を指に付けさせ,こすらせます。このとき,ぬるぬるする感じがします。
(ちゃんと,ダメージが大きくならない程度に調整しておきます。念のため。)
「それは,アルカリ性の水溶液がタンパク質をとかしているところだ」と教えます。
 酸性の水溶液は金属をとかし,アルカリ性の水溶液はタンパク質をとかす,大ざっぱにこんな事を覚えておく必要があるのではないでしょうか。
 
 ちなみに,石けんは油が原料の有機物ですから,どんな物質を混ぜようとCOD(BOD)の値を上げます。分解するのに酸素が必要なんです。使いすぎれば,やっぱり環境には良くありませんね。

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